03.

 魔女はオーレリーと連れ立って、彼の母親の部屋を訪れた。
 もちろん魔女にとっては、面倒かつ不本意この上ないことである。
 それでも、踵を返して屋敷を出ていく気にはなれない――ひたひたと背後から忍び寄る「なにか」が、魔女の影を引き、にたりと笑っているように感じて仕方がないのだ。

 部屋の扉を開いた途端、むせかえるほどの強い花の香りが魔女を出迎えた。
 部屋中に、色とりどりの花が飾られている。見舞いの花なのか、それとも普段からこうなのか。魔女は思わずうっと息を詰まらせた。きつい花の香りはどうにも苦手だ。
 オーレリーの肩越しにこっそり中を見渡すと、全体的にどことなく少女趣味な部屋が広がっていた。レースのテーブルクロス、小花柄のカーテン、天蓋付きのベッド……いやはや、こうした“可愛げ”なるものとは長らく無縁に暮らしてきた魔女にとっては、もはや居たたまれないほどである。味気ないあの暗がりの洞窟に今すぐ戻って寛ぐことができればどんなにいいか。
「母上、失礼いたします」
 オーレリーが声をかけると、中にいた面々が揃ってこちらに顔を向けた。先客は、領主とユーベルの親子二人だ。彼らに見守られるようにしてベッドに上体を起こしているのが、オーレリーの母なのだろう。
 それにしても、まあ。こんな時になんだが、彼女は病床にあっても人目を引かずにはおれぬほどの美女であった。くっきりとした目鼻立ちに、流れるような金の髪。四十はとうに越えているはずだが、彼女がオーレリーと並んだ姿を他人が見れば、母子か姉弟か判断しかねるに違いない。
「お加減はいかがです?」
「ありがとう、オーレリー。今は、とてもいいわ」
 オーレリーの母は笑みを浮かべそう答えると、自然な流れで視線を魔女へと移した。
「初めまして、森の魔女様。遠路はるばるお越し下さりありがとうございます」
 丁寧なあいさつと共に下げられた頭。魔女はひくりとたるんだ頬を引きつらせた。
「ちょ、ちょっと、領主の妻ともあろう身で、魔女に頭なんか下げちゃっていいのかい」
「そうです母上、こんな得体の知れない女に礼を尽くす必要などありません」
 なぜかユーベルが魔女に同調してくる。いや、気持ちはよくよく分かるのだが。
「兄上、まだそんなことを言っているんですか。命の恩人を前にすれば、自然とその人を敬う気持ちになるのが真っ当な人間というものでしょう」
「まだ恩人じゃない」
 ああもう、また始まった不毛な兄弟喧嘩。魔女はもはや仲裁に入る気力もなく溜息をついた。
「ええい、お前たちの言い争いを聞いている時間が惜しい!」
 二人の声に割って入ったのは、父たる領主である。
「それよりも、メディスの林檎だ。一体どうなったのだ、準備はできたのか?」
「ああ、一応ね。問題なく調理できたはずだよ」
 魔女が頷いたタイミングで、使用人がカートを押してやってきた。カートの上には、いかにも高級そうな磁器の皿に、銀のフォーク、バターナイフがきっちり綺麗に置かれている。ポットには香り高い紅茶まで用意され、まるで貴族のお茶会だ。それでいて主役の林檎バターは子供が作ったような雑な仕上がりなのだから、豚に真珠のしつらえもいいところ。魔女にとっては恥を晒されているも同然である。
 それでも、バケットに盛られた焼き立てのパンが皿に乗せられ、林檎バターの入った小瓶が脇に添えられると、なんとも言えず食欲をそそられる構図となった。それに実際、まずいことはないはずだ。メディスの林檎は、それ自体が絶妙な酸味と甘みを併せ持つ、稀有な果実なのだから。
「まあ、美味しそう」
 オーレリーの母は弾んだ声を上げた。
「さっそく頂いてもいいかしら」
 夫に息子、使用人に怪しげな魔女といった面々に見守られる中、彼女はベッドの上にトレイを引き寄せた。小瓶の林檎を小指でひとすくい、躊躇も見せずパクリと口へ運ぶ。
「あっ」
 思わず声を上げたのは、オーレリーか、ユーベルか。はたまた領主だったのか。
「――ああ、とても美味しいわ!」
 直後、オーレリーの母は驚き混じりの高い声を上げた。化粧っ気のない頬に朱が差し、花が咲くような笑顔を見せる。
「これが、メディスの林檎なのね」
 彼女はまじまじと手元の小瓶を見つめた。
「こんなに美味しい林檎は、初めて食べました。病気じゃなくてもいつでも食べたいくらいだわ」
 その明るい調子に、緊張感漂う部屋の空気は一変した。場の面々の肩の力が抜けていくのが、魔女にも手に取るように伝わってくる。魔女も密かにほっと息を吐き出した――。だが。

 和やかな雰囲気は、その一瞬で失われる。

 あらためて林檎をたっぷりとパンに塗り、小さな口へと運ぶオーレリーの母。
 魔女はその時の光景を、やけにゆっくりとした時間の流れの中で眺めていた。
 サクリという小気味いい音。
 いけない、と魔女は思った。
 しかし声は出なかった。
 間に合わない――間に合わない!

「うっ!」
 その刹那、彼女の身体が大きく痙攣する。手にしていた林檎付きのパンが、音も立てずに床へと転がり落ちた。だが、そちらを気にする者は誰もいない。見る間に青ざめていく彼女の顔色に、場の全員が息を呑んで固まった。
「う……かはっ」
 喉をかきむしろうとしたのだろう、彼女の両手が喉元へと持ち上げられる。しかしその手は小刻みに震えるばかりで、まるで言うことを聞かないようだ。
「――全員、ベッドから離れな!!」
 魔女は腹の底から大声を上げた。同時に、近くの棚に飾ってあった花瓶から、薄紫の花をごっそり抜き取る。右手で思いきり花びらを引きちぎったところで、まだ突っ立ったままの面々をもう一度怒鳴りつけた。
「離れろって言ってるだろう!!」
 呆然としたまま、それでも一歩後ずさった男たちを押しのけるようにして、魔女は前へ踏み出す。手のひらに乗せた花びらを、ベッドに向かってふうっと一吹き。魔女の手から離れた花びらは、風もない部屋の中、天蓋の下をぐるぐると飛び回った。それがあっという間に輝きを放つ粉となり、ベッド全体を包み込む。
「は、母上!」
 我に返ったオーレリーが母にすがりつこうとしたが、魔女がそれを許さない。
「動くんじゃない、オーレリー!」
 渾身の声で魔女が叫ぶと、オーレリーは肩を揺らしてその場に留まった。それでも納得がいかないように、魔女へ強い眼差しをさし向ける。
 一方、苦しむ様子を見せていたオーレリーの母親は、固まったように動かなくなっていた。固まったよう――いや、まさにその通りだ。わずかに前かがみになった背中、両手を半端に宙に浮かせ、目を見開いたまま苦悶の表情を浮かべている彼女は、石と化してしまったも同然の様子だった。
 ほんの一瞬の沈黙。
「な……なにが起こったんだ」
 ユーベルが掠れた声で呟いた。
「失敗したのか」
 その呟きを耳に拾った領主が、途端に眉を吊り上げる。悪魔も裸足で逃げ出さんばかりの険しい表情で魔女を振り返ると、声が震えるのも構わずに、魔女を激しく問い詰めた。
「失敗だと! まさか、本当に失敗なのか! 妻は……妻は死んだのか!?」
 その問いに、誤魔化す術などあるはずがない。
「今はまだ生きている。だが、このままじゃ時間の問題だ」
「なんということだ! お前のせいで、大切な我が妻が! 一体どうしてくれるんだ!」
「……」
「得体の知れぬ魔女などを信じてみようとした私が愚かだった。妻を返せ、この穢れた老婆め!」
「父上っ、落ち着いてください」
 見かねたユーベルが領主を抑えにかかった。今にも魔女に殴りかからんばかりの領主の勢いに、さすがの彼も黙っていることはできなかったのだろう。それでも、もちろん魔女を擁護したかったわけではあるまい。ユーベルは射るような瞳を魔女に向けた。
「今はなんの術を使った」
「一時的に時間を止める術だ。今、このベッドの中では時間が止まっている。即席の術だから、やみくもに触(ふ)れれば簡単に解けてしまうがね」
「その術はどれだけ持つのです?」
 オーレリーが焦りをにじませた声で問いかける。
「半日持てばいい方だね」
「術が解けてしまったら……」
「再び毒が回り出す。今の様子だと、全く猶予はないだろう」
「そんな」
 オーレリーが呆然と立ち尽くす隣で、領主の怒りは今度こそ爆発した。
「よくもぬけぬけと! おい誰か、この老婆を捕らえよ! 縛り付けて地下牢に転がしておけっ」
 魔女は抵抗しなかった。部屋に押し入ってきた領主の私兵たちに両脇を抱えられた時も、ひたすらベッドで固まるオーレリーの母を観察し続けた。周りの喧騒には惑わされない。全ては雑音。耳を傾ける価値など、今はない。それよりも、この場をよくよく目に焼き付けておかなければならなかった。
「彼女を乱暴に扱うのは許さない!」
 我に返ったオーレリーが自分と警備兵の間に割って入ってきた時にだけ、魔女はちらりと視線を動かした。
 ――この男は、本当にもう。
「オーレリー、なにを考えておる!」
 もちろん領主の怒りは息子へと向かう。
「お前という奴は、心底救いようがない。自分の母親が、その女のせいで死にかけているんだぞ、分かってるのか」
 ユーベルまでもが、呆れ果てたというように吐き捨てた。
「それは違う。彼女は全力を尽くしてくれたんです、感謝こそすれ牢に閉じ込めるなんてありえない! そもそも、今回のことは無理に頼みこんだことでしょう。彼女は、難しいと最初にはっきり言っていた――それは二人にもきちんと伝えてあったはずです」
「だから俺は最初から反対していたんだ」
「兄上はそうでした。でも父上は、それでもいいと了承したではないですか」
「だとしても」
 ユーベルの声はますます冷え込んでいく。
「これは契約なのだろう。ならば結果が全て……違うか?」
 その言葉は、他ならぬ魔女自身に向けられたものに違いなかった。それは魔女が一番よく分かっている。魔女は無抵抗のまま、ユーベルを見つめた。
「とにかく、彼女を縛って牢屋に入れるなんて絶対に駄目だ」
「なら、このまま森に返すというのか? 何事もなかったかのように? すぐ目の前に母上の瀕死のお姿があるというのに」
「それはっ」
「私はどこに放り込まれようと構わないよ」
 魔女は静かに声を上げた。周囲の視線が一気に集まる。
「牢屋に入ることで、アンタたちの気がひとまず落ち着くのなら、それでもね。だから今は、私の処遇についてあれこれ言い争うのは止めるべきだ。理解していないようだが、時間がないんだよ。アンタらの母親を救える猶予は、今この瞬間も失われているんだ」
「は、母を救えるのですか?」
 オーレリー、そしてユーベルの瞳に、わずかな光が宿った。だが、領主だけはとんでもないことを聞いたと言わんばかりに激しく首を振る。
「冗談ではないぞ! これ以上、忌まわしき魔女に我が妻を傷つけさせてたまるものか!」
「別に私でなくともいいが、呼ぶなら医者より魔術師だ。あの症状の解毒となると、魔力も少なからず必要になるだろうからね」
「教えてください。一体どうすれば母を救えますか」
「止めよ、オーレリー! 魔女の話などもう聞きたくもない!」
 それ以上、魔女が口を挟む余地は全くなかった。かたくなな領主の心を今この場で解きほぐすことは、例え魔女であろうと医者であろうと、神であろうと不可能なことに違いなかった。

 その数刻後、魔女は屋敷の一室から、一人窓の外を眺めていた。
 静かなものだ。鳥の軽やかな鳴き声が、遠くからわずかに届くのみ。
 なんともありふれた、午後の長閑な一時。いや、魔女にとっては、違和感の固まりのような風景ではあるのだが。

 結局、魔女が牢屋に入れられることはなかった。
 オーレリーが頑としてそれを許さなかったからである。怒り狂ったあの父親をも折れさせるとは、オーレリーの頑固ぶりも相当な筋金入りだ。それで結局、魔女はごく普通の部屋に通され、客人として待機することとなったのだった。だがしかし、待機と言えば聞こえはいいが、結局は軟禁と変わらない。
(あれから別の魔術師を呼べたのかね)
 魔女は手持無沙汰に、雲ひとつない青空をじっと見つめた。
 オーレリーの母親の容態は、今のままでは絶望的だ。手近に「時」と相性のいいテンプスの花があったからとっさに時間を止めてはみたものの、あんなものは気休めもいいところ。言葉の通り、彼女の死を先延ばしにしたに過ぎない。
(解毒剤を作るには、いくつか特殊な材料が必要になりそうだ。せめてオーレリーと話をすることができればいいんだが……)
 そのオーレリーは、父親に魔女との接触を禁じられ、また別の部屋に軟禁されている状態だった。となれば、まだ魔女の話を聞き入れる冷静さがあるのは、領主よりも兄のユーベルの方か。
 その時、大きく開けたままにしていた窓の縁に、一羽のカラスが羽を休めにやってきた。
「カア」
「アンタは」
 魔女は驚いて身を乗り出した。
 今は洞窟で悠々と寛いでいるはずの、魔女の共であるカラス。
 ――に、まるでそっくりに見える、が。
「べリアメル先生ですね? 一体なにをやってるんですか」
 呆れ声で指摘してやると、カラスは面白くなさそうにもう一度カアと鳴くと、羽を大きくはばたかせ、部屋の中まで侵入してきた。魔女が片肘をついていた机の上に、ちょこんと収まる。
「つまらない子だね、アンタは。少しは騙されてみるとか、そういう心遣いがあってもいいでしょうに」
 カラスは流暢に人語を操り始めた。それでいていかにもカラスらしいだみ声は聞き苦しかったが、魔女にとっては、以前再会した時のようなぶりっ子口調で話されるよりよほど気が楽だ。
「しっかし、この大きなお屋敷と、雲ひとつない青空と、アンタ。ものすごく似合わない取り合わせだこと」
「私自身もそう思ってますよ。で、なにしに来たんです?」
「アンタが大人しく領主の家に軟禁なんてされてるから、面白くってね。その様子を見に来たのさ」
 カラス、もといベリアメルは、体を揺らして笑っているようだ。
「それだけのために、カラスの姿になってわざわざ。お暇なことで」
「で、どうするつもりなんだい。こんな部屋、閉じ込められようとも、出ていくだけなら好きに出ていけるでしょうに」
「ここの三男坊との契約がありますんでね。最後まで見届けないと気が済まないんです」
「もう放っておいたらどうなのさ。人間一人の生死なんて、対して面白いネタでもないだろう?」
「私は面白いかそうでないかだけを基準に動いているわけじゃありませんから」
「なら、こんなとこで座ってないでさっさと腰を上げたら?」
「婆(ばばあ)なので、なかなか腰が上がらないんです」
「そんなことを言って」
 カラスはにたりと笑った。ような気がした。
「本当は不安なんじゃないのかい? あの坊ちゃんが、こんなことになった今でもちゃんと、自分の力を必要としてくれるのかしらってね」
「意味が分かりません」
「あそこまで盲目的に慕ってくる坊ちゃんを目の前にして、なにが不安なんだかね。揺れる乙女心ってやつなのか」
「どこの誰の話を始めたんです?」
「王子様が迎えに来てくれるのを待ちわびる、囚われの“お婆様”とはねえ。あっはっは」
 魔女は口を結んで立ちあがった。近くのソファに置いてあったクッションを手に取ると、カラスに向かってやみくもに振り回す。
「ほら、邪魔しかしないんならとっとと出て行ってくださいな!」
「なんて乱暴なんだ、師匠に向かって」
 カラスは巧みにクッション攻撃をかわしながら、もとの窓際へと飛んで行く。
「おお怖い。こりゃあ下手に触らず、高みの見物を決め込んでおいた方がいいようだね。ま、せいぜい頑張んな」
 そしてもう一度、高らかなだみ声で笑い声を振りまくと、そのまま空の彼方へと消えていった。
「なんなのさ、一体」
 憤然としながらその黒い姿を見送っていた魔女だったが、突然背後の扉で物音が響いたのに気づき、慌てて気を取り直した。警戒しながら扉を見つめると、どうやら何者かがノブを捻っているようだ。それから、鍵穴に鍵を差し込むような音が続く。――一本目、どうやらはずれ。二本目、これもやはりはずれ。そして三本目の鍵が差しこまれた時、ようやくかちりと綺麗に鍵の回転する音がした。
「リシュー」
 入ってきたのはオーレリーだった。周囲を気にするそぶりを見せながら、するりと部屋に身を滑り込ませる。
「オーレリー、あんたも閉じ込められてたんじゃないのかい」
「よく分かりませんが、誰かが扉の鍵を開けてくれたようなのです」
 ははあ、ベリアメルか。魔女はすぐに合点がいった。
「リシュー、すみません。こんなことになってしまって」
 オーレリーは叱られた子犬のようにしょげかえりつつ、謝罪する。
「恩をあだで返すとは、まさにこのことです」
「結局うまくいかなかったんだから、恩に感じるようなことはなにもないだろ。アンタは気にしすぎなんだよ、うっとおしい」
「でも」
「とにかく! 今はそんなことを話している場合じゃないはずだ。あれからどうなったんだい、アンタの母親は」
「……分かりません。部屋を出た後は、使用人にここの鍵を用意させただけで、真っ直ぐこちらへ向かいましたから」
「あのね、優先順位がおかしくないかい?」
 今日何度目かもはや分からない目まいに襲われる。
 だが、オーレリーは沈んだままの表情で、いいんですと頭(かぶり)を振った。
「どうせ父はうろたえるばかりでしょうし、兄は他の魔術師を当たっているだろうと思います。それよりも、あなたの力を借りた方がずっと早くて間違いがない」
 今しがたの母親の無惨な姿を見てもなお、どうしてここまで魔女を信頼することができるのか。当の魔女自身が本当に不思議で仕方がない。先ほどのベリアメルの言葉を肯定するわけではないが、自分がそうした信頼を受け取る価値のある人間だとは、どうしても思えないのに。
「まあいい、先のことを考えよう。すぐに解毒剤の準備にかからないと」
「解毒剤、作れるんですね」
「恐らくは。だが、あの症状を見た限りでの話だから、できればなんの毒にやられたのかをきちんと確認したいところだ」
「毒の種類、ということですか? メディスの林檎には、複数の毒素が含まれている……?」
「いや」
 魔女はオーレリーの顔をひたと見すえ、きっぱりと告げた。
「あれはメディスの林檎の毒じゃない。全く別の毒にやられたんだよ」